POUR
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鈴木貴士
SUZUKI TAKASHI
上映時間 : 89.50min
制作年 : 2019
6歳の時、「松太」はとある母子家庭に父「明」の手によって預けられた。
そこに住む歳の近い「優衣」とその母の「涼子」との暮らしが始まる。
時は進み、高校生になった松太と優衣。あれ以来一度も訪れない松太の両親。
彼らは互いに惹かれ合うが、しかし松太の実の母「奈々」からの電話により
その思いは届かずに、松太は家を出て行く。
3年の時が経ち離れ離れになりながらも、続く日常。
しかし優衣のそばに「涼子」の姿はない。そして、松太のそばに「明と奈々」の姿はない。
そばにいる人間の優しさに触れながら生活する二人。母の死を伝えに行くことを決める優衣。
再開する二人であったが、相手を思う思いの強さゆえに伝えられずに二人はまた日常へと戻っていく。
しかしそんな日常は、またしても一本の「奈々」の電話により変わる。
「松太」「涼子」そして自分の分も背負い奈々に会いに行くことを決心する優衣。
奈々との対面で明かされる真実。
高校の時、そして再会したあの時言えなかった様々な思いを電話で松太に伝える優衣。
それを聞いた松太は、走り出す。
監督のコメント
静かで不器用な人たちの映画ですが、登場人物一人一人に愛を持って作った作品であります。
日常でも、多くの身の回りの他人の優しさに気づけないこと、そしてその人に感謝を伝えることもできないこともありますが
この映画を観た後で、実際に生活するこの世界で少しでも自分の思いを伝えてもらえればと思います。
予告編
監督の経歴
1991年生まれ。福島県出身。國學院大学在学中、映画美学校17期フィクションコースへ入学。 卒業後同学校のフィルムワークショップで16mmフィルムに触れる。 現在、フリーで映像制作、展示会美術の現場で働く。
スタッフ一覧
出演者 |
助監督:島田雄二 |