トーク
TALK
北川彩子
KITAGAWA SAIKO
上映時間 : 30.7min
制作年 : 2019
5歳の娘(クルミ)と暮らすユタカの元へ、義姉のサトコが訪ねてくる。 クルミは言葉を発せず、コミニュケーションがとれないのを、児童福祉司であるサトコが心配したのだ。サトコの妹であり、ユタカの妻のナツミは育児で精神を病み、 クルミを2年間監禁した状態で自殺した。その後、保護されたクルミが別居中だったユタカの元へ。親子は意思が通じず、お互い苛立ちながら暮らしていた。この子は普通じゃない。 この目が怖い。ユタカはクルミからもサトコからも逃げ出したかった。妻ナツミから逃げ出したように。ユタカはサトコに追い詰められ白状する。 2年前、クルミを閉じ込めようと言い出したのは自分だったと。世間の目も怖かったのだと。 感情が溢れるのと同時に、同じく閉じ込めていた美しい思い出も溢れてきた。 外に、出よう。ユタカは、クルミを外に連れ出す決心をする。 妻との微笑ましい思い出のある海辺へクルミを連れて行き、風、砂に、波に触れさせる。 長い時間を経て、本来の親子の、ごく当たり前の時間を過ごせたような気がした。 そんなときクルミの顔にも笑みが現れ、やがて歌を歌うような、まるで話しているような声が聞こえてくる。
監督のコメント
学校で映画について学んだのは、30年近くも前のことです。 映画づくりの大変さを学び、自主制作などは考えもしなかったのですが、小学生の息子がスマホで簡単に動画の撮影・編集をして遊んでいるのに刺激され、 その一年ごに短編映画の製作を開始しました。技術の勉強はまた1からのスタートですが、物語を絵にして行く楽しさを噛みしめております。
予告編
監督の経歴
沖縄県出身。大阪芸術大学映像学科卒業。映像制作会社勤務を経て俳優へ。 東京、沖縄で舞台を中心に演者として活動しながら脚本・演出を手掛ける。 2018年より自主制作短編映画の製作を開始。
スタッフ一覧
出演者 |
助監督:後藤聡 |