台湾・韓国映画に浸る2日間

9月2・3日の2日間、福岡市総合図書館映像ホール・シネラを会場に、台湾映画と韓国映画を特集し、アジアフォーカス・福岡国際映画祭で人気を博した台湾の名優・吳朋奉(ウーポンフォン)の追悼上映とプサン独立映画協会のセレクト作品の上映を開催します。

台湾の名優・吳朋奉 追悼上映

2020年に突然この世を去った台湾の名優・吳朋奉。台湾で最も権威のある賞にて何度も主演男優賞を獲得するなど台湾だけでなく、中華圏全体で広く知られている俳優です。

吳はアジアフォーカス・福岡国際映画祭に2度訪れ多くのアジア映画ファンを魅了し、その後も一青妙・一青窈の姉妹のエッセイを映画化した『ママ、ごはんまだ?』(2016)では姉妹の父親役を演じ人気を博しました。
 吳朋奉の代表作にして福岡市総合図書館に収蔵されている『お父ちゃんの初七日(邦題:父の初七日)』(2009)と『天龍一座がゆく』(2012)の2作品と、吳朋奉の遺作、第57回(2022年)台湾金鐘賞ミニドラマ(単発ドラマ)主演男優賞を受賞した短編『降河洄游(こうかかいゆう)』(2020)を日本初公開します!

 これにあわせて、元アジアフォーカス・福岡国際映画祭ディレクターの梁木靖弘氏をお迎えし吳朋奉の魅力を語るトークイベントや、台湾映画の魅力や背景について、台湾研究者や台湾の高雄電影館の関係者をお迎えしたトークレクチャーを開催し、台湾映画の今と未来を展望します!

9月2日10:30~
『お父ちゃんの初七日』

監督:ワン・ユイリン、エッセイ・リウ
出演:ワン・リーウエン、ウー・ポンフォン
2009年/35ミリ/カラー/91分/台湾/ 日本語・英語字幕付き
台中を舞台にして、福建系漢族の伝統的なお葬式のしきたりが分からない人々のドタバタ人情悲喜劇。
後に『父の初七日』というタイトルで日本で一般公開されヒットした。

『お父ちゃんの初七日』提供:福岡市総合図書館

9月3日11:20~
『天龍一座がゆく』

監督:ワン・ユイリン  出演:ウー・ポンフォン、クオ・チュンメイ
2012年/デジタル/カラー/109分/台湾 日本語・英語字幕付き
天龍歌劇団は台湾オペラの一座。交通事故で花形役者が怪我をして、そっくりな男が代役を務めることになり、巻き起こる人間模様を描いた娯楽作品。

『天龍一座がゆく』提供:福岡市総合図書館

9月2日12:35~・3日10:30~
『降河洄游(こうかかいゆう)』

監督:朱平
出演:吳朋奉  ※日本初公開
 2020年/デジタル/カラー/24分/台湾/日本語字幕付き

シロウナギ種苗の生産量が減少し、各業者がしがらみを抱え非協力的な業者に圧力をかけはじめる。高雄の海辺を舞台に漁師の親子の対立と葛藤を赤裸々に描いた佳作。吳朋奉は本作で第57回(2022年)台湾金鐘賞ミニドラマ(単発ドラマ)主演男優賞を受賞した。

『降河洄游(こうかかいゆう)』©ZhuPing

プサン独立映画協会セレクト作品上映

本映画祭は2009年のスタート以来、姉妹都市の韓国プサン広域市の映画祭と連携し、共同制作はもちろん、相互の作品を交換上映する育成事業を継続・展開してきました。本年は日本初公開の短編3作品の上映と3作品の監督ゲストを交えたトークを開催します。
9月2日(土)13:35~ 3日(日)13:55~

『川を渡る人(강을 건너는 사람들)』
Lee Nam-Yeong監督

2020年/デジタル/カラー/40分/韓国
市民向け写真ワークショップのスタッフが、参加者と接する中で、自身の母との関係を見つめなおす人間模様。

『川を渡る人』 ©プサン独立映画協会

『どこにもない時間(어디에도 없는 시간)』
JANG Tae-Goo監督

2021年/デジタル/カラー/21分/韓国
日々の暮らしの中で大切なものを見つめなおすプサンに暮らす若者たちの群像劇。

『どこにもない時間』 ©プサン独立映画協会

『ソクデ川に白鳥はいるのか(석대천에 백조가 있을까?) 』
Lee Seung-Hwa監督

2021年/デジタル/カラー/20分/韓国
携帯電話がトラブルで学校の友人関係に亀裂が入り始める女子学生の姿をサスペンスフルに描く。

『ソクデ川に白鳥はいるのか』 ©プサン独立映画協会

第15回福岡インディペンデント映画祭 開催概要

日程2023年9月1日(金)~9月3日(日)
会場福岡市科学館 6階 サイエンスホール
福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
Artist Cafe Fukuoka
チケット料金1プログラム券:1000円
フリーパス券:3000円

9月2日(土)、3日(日)
福岡市総合図書館映像ホール・シネラへの
皆様のお越しをお待ちしております。