製作データ | 2021年/日本/32.48min |
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監督 | 北原 央庸 |
出演 |
出演者1:河中奎人 出演者2:野村秀二 出演者3:鈴木那生 出演者4:坂口丈治 出演者5:近藤郁 出演者6:青根智紗 出演者7:はぎの一 出演者8:田村祐貴 |
スタッフ |
撮影:細井大輔 照明:永野和哉 録音:山中ヒロト 助監督:冨髙善之 メイク:子池絢音 |
あらすじ
牧田春斗は、父の正彦と二人暮らし。正彦は会社員として規則正しい生活を過ごしている。一方、春斗は定職に就いておらず、親の正彦からお金をもらいながら、起業するための準備をする日々を過ごしている。そんなある日、正彦が病気により急逝する。春斗は父の死による悲しみを実感しないままに、お葬式の日を迎える。お葬式当日、春斗は叔母から、正彦には借金があり春斗の手に渡る遺産はないことを知らされる。春斗は、これから起業するための資金を父の遺産から捻出しようと考えていたため、その事実に呆然とする。お葬式の間、弔問客が正彦の死を悼む中、喪主である春斗は資金のことで頭がいっぱいになっており、ついには香典を盗もうと働きかける。だが、香典を盗むところを叔母に見つかり、春斗は逃げるようにその場を去る。春斗の手元に残ったのは、父が残した一枚の写真だけだった。その写真を見た春斗は、生前の父が息子である自分にどんな思いを抱いていたか知ることになる。父の想いを受け取った春斗は、今更ながらも父に思いを馳せる。そして春斗は、小さな行動に踏み出す。
監督プロフィール
2020年にENBUゼミナールの映画監督コースに入学。以降、自主映画を制作。
監督コメント
本作品の主人公は、故人に気持ちを伝えられなかった人物として描いている。そんな主人公が、故人に気持ちを伝えられない状況下で、どういう行動をとるのか。もちろん言葉にして故人を偲ぶことも大切だとは思うが、そうすることができなかった人物にとって「故人を偲ぶ」こととはどういうことか、そこを観ていただきたい。