製作データ | 2020年/日本/29.39min |
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監督 | テインダン |
出演 | 生越千晴、小野花梨、小出水賢一郎、小野孝弘 |
スタッフ |
あらすじ
大切な入社試験面接の日の朝も、めぐみはいつもの悪夢にうなされていた。その夢とは、放課後の教室で行われる妹・奈緒への集団いじめの光景。そして、奈緒が駅のホームへと・・。 寝坊しためぐみは駅へと走る。途中でスーツを着た男にぶつかりながら、発車間際の電車に駆け込む。時間は“九時二十分”。この駆け込み乗車による僅かな電車遅延が、その後さまざまな人々の運命を狂わせることになる。
監督プロフィール
1984年、ミャンマーで生まれる。6歳の時、父親が働く日本に家族で移住。高校卒業後は日本映画学校に入学し、卒業作品『エイン』は学校長賞を獲得した。卒業後は、日本で助監督などを務めた後、母国ミャンマーで映像関係の会社を設立。2020年に本作『めぐる』を完成させ、ミャンマーの映画祭などで賞を獲得した。2021年2月にミャンマーでクーデター起きた後、現地で映像の撮影を行っていたが、4月中旬に逮捕された。軍の施設で拷問を受け、虚偽の供述書にサインをさせられた。それ以来、刑務所に収容され続けている。
監督コメント
テインダン監督はミャンマーで生まれ、6歳の時に父の仕事の都合で来日して日本で育ち、そして「めぐる」を製作しました。同時に彼は母国で映画を作ることを夢見ており、ヤンゴンで仕事を始めました。そして2021年の2月にクーデターに遭遇し、国軍に逮捕されました。この日本人と同じ感覚を持った映画人が無実の罪で拘束されていること、作品を通し知っていたらければ幸いです。(代理・宣伝プロデューサー北角裕樹)
受賞歴
第3回小布施短編映画祭(鴻山部門作品賞)
2021ライジングサン国際映画祭最優秀日本短編賞
第10回ワッタン映画祭/ミャンマー(審査員特別賞)