🎬 FIDFF2025 コンペティション部門ノミネート作品発表!

今年も多くの素晴らしい作品をご応募いただき、誠にありがとうございました。
厳正なる審査の結果、第17回 福岡インディペンデント映画祭(FIDFF2025)
コンペティション部門ノミネート作品
Xスペースにて6月5日(木)に発表いたしました。

コンペティション部門より

今回のコンペティションは、これまで隔年開催だったものを毎年開催へと切り替えた初年度となりました。
国内外から熱意あふれる力作が多数寄せられ、審査員一同、嬉しい悲鳴を上げながら選考に臨みました。
ノミネート作品を決定するにあたり、第一次審査、第二次審査を経て、何度も熱い議論を重ねました。
その結果、19本のノミネート作品が決定しました。

今回のコンペでは、家族や友人、自身や身近な人のパーソナリティにフォーカスした作品が多く見られました。
マイノリティや障害に目を向けたもの、当事者の視点から語られるものも印象的で、心に残る作品が多数寄せられました。
アフターコロナや震災後の心のあり方をテーマにした作品も目立ち、さらに貧困、ハラスメント、移民問題といった現代社会の課題に鋭く切り込む作品も数多くありました。
また、作品ごとにアスペクト比やカラーグレーディングを意識的に選んでいるものが多かったことも特徴的です。
縦型の作品も登場しており、こうした表現の広がりは今後ますます増えていくのではないかと感じています。

近年、スマートフォンや手軽な編集ツール、さらにはAI技術の進化により、美しい映像や見栄えのする編集が誰でも簡単に作れる時代になりました。
だからこそ、「何を、どう撮るか」「どう語るか」が問われる時代になったと思います。

また、映画の半分は音です。
音楽、効果音、セリフの聞かせ方など、音響演出が作品のクオリティに大きく関わってきます。
そこに自覚的であるかどうかも、大きなポイントであると思います。

これまでFIDFFに入賞・エントリーされたクリエイターの方々からも、今年多くのご応募をいただきました。
15周年の歴代受賞作特集上映をきっかけに再び作品を届けてくださった方もおり、その挑戦と進化に審査員一同、大きな刺激を受けました。
そして何より、初めての方も含め、今回のコンペに挑んでくださったすべてのクリエイターの皆さまに、心からの感謝を申し上げます。
こうした繋がりが生まれ、広がっていくことこそが、私たちにとって何よりの財産です。

ノミネートには至らなかったものの、今回寄せられた多くの作品が非常に高い完成度と熱量を持っており、審査を重ねながら何度も心を動かされました。
こうした作品にも多くの方に触れていただける機会を作りたいと考えています。
今後のFIDFF関連上映会や、他映画祭への推薦など、さまざまな形でご紹介していけたらと思っています。

ノミネート作品は、10月3日(金)~5日(日) の3日間、福岡市美術館ミュージアムホールにて上映いたします。
 最終日の授賞式にて、「福岡インディペンデント映画祭2025 グランプリ」および各賞を発表予定です。

どの作品が選ばれるのか――
 ぜひ皆さまと共に、その瞬間を見届けたいと思います。

17年目を迎えた福岡インディペンデント映画祭が
これからも新たな出会いと挑戦の場であり続けられるよう、心から願っています。

福岡インディペンデント映画祭 実行委員会
コンペティション部門 太田 勝一郎

代表メッセージ

今年も、全国各地から数多くの作品が寄せられました。
まずは、この場を借りて、熱い想いを込めて作品を届けてくださった
すべての応募者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

どの作品も、作り手の想いがあふれていて、心が揺れ、何度も立ち止まって考える――
迷い、悩みながらも、多くの素晴らしい作品に出会えたことは、私たちにとって気づきと学びに満ちた貴重な時間でした。

映画は、誰かの大切な時間に寄り添うものです。
そして、その時間が誰かの心を動かし、
言葉にならない感情を生み、
また明日を生きる力になる。

17年目のFIDFF。
「あのころ」の気持ちを忘れずに、
初めて夢中になったあの日のように、
これからも映画と向き合い続けたいと思います。

どうぞ、映画を楽しんでください。
そして、作り続ける皆さんへ、心からの敬意と感謝を込めて。

福岡インディペンデント映画祭実行委員会
代表 原田 幸子

ノミネート作品(19作品)

fidff2025 ノミネート作品

短編ノミネート

作品名監督名
さよなら来福亭寺谷 千穂
密談長屋アブ・シャヘド・イモン
アナログ坊やとおたずね老婆乾 拓歩
河童になる山科 晃一
父は水が怖いプラティーク・ラジェンドラ・シュリヴァスタヴァ
ばあちゃんの引っ越し北村 伊知郎
ものがたりの予感鯨岡 弘識
LOCA !内谷 祐太|宮本 偉恩 (共同監督)
英雄歯飯塚 貴士
ちあきの変拍子白岩 周也|福留 莉玖
Eyeself~ワタシノセカイ~山崎 匠|宮原 慧人|藤川 玲央|八染 まどか
霞始めてたなびく山中 千尋

中編ノミネート

作品名監督名
毒と音楽節田 朋一郎
ジンジャー・ボーイ田中 未来
爽子の衝動戸田 彬弘
「竹とタケノコ」川上 信也
国道7号線全 辰隆

長編ノミネート

作品名監督名
HOLD UP MORNING村口 知巳
タイムマシンガール木場 明義

俳優賞ノミネート

作品名俳優名
さよなら来福亭髙橋 雄祐
河童になるクニミノブヒコ
タイムマシンガール葵 うたの
タイムマシンガール高鶴 桃羽

ノミネート作品は、2025年10月3日(金)〜5日(日)
福岡市美術館 ミュージアムホールで上映、
各賞は映画祭期間中の授賞式で発表いたします。

映画の持つ多様な魅力をぜひ体感してください!
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。