製作データ | 2019年/日本/18.18min |
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監督 | 吉田卓功(YOSHIDA Takanori) |
出演 | 管勇毅、井端珠里、川瀬陽太、沖原一生 |
スタッフ |
助監督:高橋匡彦 プロデューサー:青木堯 撮影:武田浩明 録音:小黒浩聡 |
あらすじ
1946年から続く、かつては赤線地帯として栄えた花街。華やかさと艶やかさを備えていた妓楼も今は昔。
今では社会から忘れ去られたように、街そのものが歪な蠢きを見せている。
妓楼として機能していたであろう風情のある置屋も今では下品な連れ込み宿と化し、怪しげな住人が跋扈している。
男はそんな置屋の管理人。管理人といっても特にすることはなく、ただ目の前で繰り広げられる退廃的なやり取りを見守るだけである。
心は麻痺し、抜け出したいという想いはとうに消えた。
自分はこの悲惨な生活を受け入れられている。夜更けに部屋を起き出し、自分に言い聞かせるようにこの街の日常を見守る。
こんな日々が良くないことは誰もが分かっている。それでもそんな生き方しかできない男と街の一晩の物語。
監督プロフィール
立命館大学映像学部を一期生として卒業。
映画のみならず、CM、MV、TVドラマなど、幅広いジャンルで演出部としてのキャリアを積む。
現在はディレクター業に進出し、MVやTVドラマの演出に携わっている。
監督コメント
この物語を通じ、自分だけでも、心の底から自分の事を認めてあげられているか、そんなことを自問する契機になれば良いなと思い、この作品の制作にあたりました。
そして、現実逃避的な自己肯定や、相対的な他者からの評価ではなく、本当の意味で、ありのままの自分を受け入れる事が重要であるというテーマを伝えられたらと思っています。