製作データ | 2021年/日本/16.53min |
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監督 | 若見ありさ |
出演 | 竹原由紀子、山下盛親 |
スタッフ |
制作スタッフ:一色あづる、川崎技花 音楽・効果音:タカハシペチカ 音響・効果音:橋本裕充 編集:大橋弘典 |
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あらすじ
日本にはその地方独特の数多くの風習や民話や伝説などが存在する。
昔から河童が出るとのことで多くの民話が残っている宮崎県の都城市と三股町で高齢の方を中心に河童を見たという体験をインタビューして制作。
宮崎に滞在し、土地柄や自然などを撮影・視察・ロケーションハンティングした上で4つの民話によるオムニバスアニメーション作品を完成させた。
地元の語り部の方を始め陶芸家や書道家の方に協力いただき、新燃岳の火山灰をアニメーションで使用するなど技法にも工夫し、その土地に残る方言とともに古来の日本が妖怪を恐れ自然とともに生きた、古き良き時代や伝承を残したく制作をした。
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監督プロフィール
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アニメーション作家・監督。
監督コメント
2020年に発生したコロナ禍ウィルスの蔓延の中で、コミュニケーションや交流、人の集まりが自粛することが余儀なくされた中だからこそ、「語り」によって受け継がれていった文化の重要さを認識し絶やしてはいけないと感じる。
親から子へ、時には近所のおばあちゃんが子ども達を集めて語り受け継いでいったものは「物語」に交えた「人の繋がり」平穏な日常への願いであったのだと感じる。引き篭もることが余儀無くされる状況下であっても、映像作品として形を残すことで多くの方に観てもらい語りや民話の素晴らしさを伝える作品にすることが可能になる。
作品を見終わった後に、日本の自然の豊かさやふるさとの素晴らしさ、目に見えない生き物の息づかいとともに、ご先祖様・隣近所への感謝につながり、前向きに温かい気持ちになれる作品になればと思い制作した。
上映履歴・受賞歴
宮崎県立美術館や三股町や都城市の地元でのみ上映。
毎日映画コンクールアニメーション賞・大藤賞ノミネート。