霞始めてたなびく
2025/日本/5.10min
今年のアヌシー国際アニメーション映画祭で入選。
タイトル通り、情景の移りゆく様子が“動く絵画”として目を楽しませてくれる。
アナログ画材がメインであるものの、ゲームエンジン・Unityの使用でも興味深い。
あらすじ
東風が吹き、しみずあたたかさをふくむ。
風景は境界なく混ざり合い、やがて山は眠る。
監督 山中千尋 / YAMANAKA CHIHIRO
2025年、東京藝術大学映像研究科アニメーション専攻を卒業。学部時代から一貫して風景画を制作している。現在は「アニメーションによる風景画表現」というテーマのもと、3DCGや絵の具を用いたアニメーションで、デジタルとアナログの境界に生まれる空間表現を探求している。
これまで里山の風景をモチーフに絵画・映像制作を行ってきました。七十二候の言葉との出会いで、自身の見ている風景は、様々な自然現象が重なり影響し合うことで作られていると気づき、今作はアニメーションを画面上で何層にも重ねることで、風景が移り変わる様子を描きました。タイトルの「霞始めてたなびく」は七十二候にある言葉です。2月の大気が温まるころ、霞が山の前に何層も重なっていく情景をもとに名付けられました。
スタッフ
プロデューサー | 布山タルト |
音楽 | 小林知夏 |
音響 | 俵積田菜央 |
上映履歴・受賞履歴
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第十六期修了展 |
Annecy International Animation Film Festival(アヌシー国際アニメーション映画祭/フランス) |
Rome Prisma Independent Film Awards(ローマ・プリズマ・インディペンデント映画賞/イタリア)– ローマ・プリズマ賞受賞 |
Jákotpuszta Shepherd’s Day and Nature Film Festival(ヤーコトプスタ・羊飼いと自然映画祭/ハンガリー) |
MINIKINO FILM WEEK(インドネシア) |
Wallabout Film Festival(アメリカ) |
La Guarimba Film Festival(イタリア) |
International Film Festival «ZILANT»(ジラン国際映画祭/ロシア)– 最優秀監督賞受賞 |