ちあきの変拍子
2023／日本／29.29min
第46回ぴあフィルムフェスティバル（PFFアワード2024）において、「ぴあニスト賞」を受賞した、米子高専放送部の現役学生作。思春期のリアルな悩みを、映画的仕掛けで魅せる意欲作。
あらすじ
幼い頃から、あらゆる場面で自分のやりたいことを人一倍我慢し続けてきた高校生の千秋。まわりに気を遣う聖人ぶりに、ついたあだ名は「委員長」だった。親友の明美と真衣からも委員長と呼ばれ、それすら我慢し続ける毎日。唯一の救いは、我慢せずに本音を言える腐れ縁の幼馴染冬也だった。しかし、ついには本当のクラス委員長に選出されてしまい、クラスメイトのギャル、ギャル男の難癖に悩まされる新たな苦痛の日々。さらには、好き勝手な暴言を吐きまくる春貴が登場し、千秋のメンタルはシッチャかメッチャか。しかし、春貴の暴言は千秋が本当は言いたくてたまらないことばかり。子供のころから千秋のことを知る冬也は、春貴は千秋が生み出したイマジナリーではないかと言い出す。かつて千秋はイマジナリーが見える小学生だったのだ。春貴の暴言はエスカレートし、ギャルたちを煽っていくが、ギャルたちは春貴を取り囲みボコボコにする。それを止めようとする千秋だったが、いつの間にか春貴の姿はなく、ボコボコにされているのは千秋だった。春貴が放った数々の暴言は、実は、春貴に乗っ取られた千秋自身が発していたのだ！
監督
白岩 周也 / SHIRAIWA SHUYA
福留 莉玖 / FUKUDOME RIKU
白岩周也
中学生の頃から映像制作を趣味とし、部内外で積極的に映像制作を行っている。現在は映像制作を学ぶ学校への進学を準備中。2023年に監督を務めた「果歩は覚えられない」が第70回NHK杯全国高校放送コンテスト全国大会 創作テレビドラマ部門で優勝。
福留莉玖
米子高専放送部部長。制作進行や編集など緻密な作業を得意とする。2024年、編集を務めた「ねる夜ネレヌ」が第71回NHK杯全国高校放送コンテスト全国大会 創作ラジオドラマ部門にて優良（４位）を受賞。
米子高専放送部の当時3年生以下によって制作した作品です。「好き勝手なことが言えたらどんな風になるだろうか」というところから発想しました。描写したかったバイオレンスシーンを高校生活の中で無理なく描くためにイマジナリーという設定が生まれ、それに振り回される主人公を描きました。
予告編
キャスト
| 広瀬千秋：上阪 彩子 |
| 河井春貴：葉狩 羽流 |
| 高見冬也：靏亀 琥太郎 |
| 楢松明美：德中 美桜 |
| 後藤真衣：平沢 理緒 |
スタッフ
| 脚本 | 富谷彩愛・森灘 結・福留莉玖・白岩周也 他 |
| 撮影 | 福留莉玖・森灘 結・高見航生・富谷彩愛 他 |
| 録音 | 森灘 結・河上結衣・妹尾美鈴・大島菫花 他 |
| 記録 | 河上結衣・森灘 結 他 |
| 美術 | 高見航生・福住陽路・上阪彩子・德中美桜・渡邊七海 |
| 音楽 | 大倉拓真 |
| 顧問 | 田中 晋 |
| 編集 | 福留 莉玖・森灘 結・白岩周也 |
| 制作進行 | 福留莉玖 |
| 制作 | 米子工業高等専門学校 放送部 |
上映履歴・受賞履歴
| PFFアワード2024 ぴあニスト賞（映画ファン賞） （PFFアワードに合わせてU-NEXT、DOKUSOにて配信） |
| 高校生のためのeiga worldcup2023 最優秀作品賞・最優秀編集賞・最優秀撮影賞・最優秀企画賞・優秀音楽賞 |
| 全米高校映画祭（All American High School Film Festival）AAHSFF2024 Official Selections （日本代表として参加） |
| PFF in いわき2025 招待上映 |
| 技科大×高専カンファレンス in 豊橋 招待上映 |
