6月27日(木)
「福岡インディペンデント映画祭2024 コンペティション」の
ノミネート作品が決定いたしました。
総評
今回のコンペティションは、短編・長編合わせて、過去最多の応募がありました。
ご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
素晴らしいクオリティの高さで、審査員一同、本当に頭を悩ませました。
ノミネート作品を絞り込むために、審査員で何度も話し合いが持たれ、最終的に、計23本のノミネート作品を決定、ここに発表することが出来ました。
いずれも素晴らしいアイデア、テーマ、ストーリー、ビジュアルイメージを持ったグランプリ候補の作品たちです。是非、会場の大スクリーンで、どの作品がグランプリなのか予想しながら楽しんでいただけたらと思います。
今回のコンペの特徴として、作者がこのコロナ禍に、改めて現代の諸問題と自己に向き合う時間を持ち、ストーリーに反映させた作品が多かったように感じます。
急速に発展している生成型AIと向き合う自己、
SNSの使い方によって変わってしまう自分の周りの世界と自己、
認知症・ネグレクト・ヤングケアラーなど、家族のあり方と自己、
ウクライナやガザで起きていることを反映して、戦争がある日常を描いたり、ジェンダーやイジメ・差別、肉親や大切なものの喪失、などのテーマを自分に引き寄せて考えた作品がありました。
ビジュアルで特徴的だったのは、モノクロだったり、画角サイズがスタンダードサイズなどの作品が多く見られたことです。もしかすると、古い映画というよりInstagramやSNS用の画像アプリ等の影響があるのかもしれません。画角や色を作品中で変化させることで、時系列や並行する物語世界を表現したり、意識的に演出に取り入れた作品もありました。
つくづく「映画は時代を映す鏡」であると感じます。
ノミネート作品は、9月6日(金)~8日(日)の三日間、
福岡市美術館ミュージアムホールにて上映いたします。
「福岡インディペンデント映画祭2024グランプリ」「各賞」は、授賞式にて発表いたします。
2024年を象徴する映画は、果たしてどの作品か!
是非、目撃していただきたいと思います。
2024.06.27
福岡インディペンデント映画祭実行委員会
コンペティション部門 太田勝一郎
代表より
今回ノミネート作品に選ばれた23本は、
熱い議論を交わして、全員が納得して決定した作品たちです。
ほっとしたり、笑いあえたり、希望を持ったり、温かさを感じたり。
出品された全ての作品を通して「自分を信じる力」というものを、感じることができたと思います。
色んな世界を体感してください。
個性豊かで唯一無二の世界観を作り続けるクリエーターの皆さんには、尊敬の念しかありません。
生活に必要なものは100個くらいだけど、
人間らしく心豊かに暮らそうと思ったらそれ以上は欲しい。
「365日のシンプルライフ」での一つの結論です。
私にとっての101個目は、心を豊かにしてくれる「映画」です。
これからも、素敵な映画と出逢えることを楽しみしています。
福岡インディペンデント映画祭実行委員会
代表 原田幸子
ノミネート作品(23作品)
短編
作品名 | 監督名 |
---|---|
つくもさん | 鹿野 洋平 |
ミヌとりえ | 全辰隆 |
ヒコットランドマーチ | chavo |
フューチャー!フューチャー! | 眞鍋 海里(総監督) 山本 ヨシヒコ(監督) |
たまには蜂蜜を。 | 邉 拓耶 |
ヨビとアマリ | 比留間 未桜 |
深骨 | 節田 朋一郎 |
遠く離れて | 黒田 晋平 |
寄り鯨の声を聴く | 角 洋介 |
独りになるまで | 加藤 大志 |
サーシャの坂道 | 大根田 良樹 |
書架の物語 | 長谷川 朋史 |
正しい家族の付き合い方 | ひがし 沙優 |
小さな祈り | 三輪 隆 |
あなたが誰で、どんなに孤独だろうとも | 長野 櫻子 |
トワの欠片 | 香田 卓也 |
長編
作品名 | 監督名 |
---|---|
ブライトロード303号室奥田美紀様宛て | 白田 悠太 |
米寿の伝言 | ガクカワサキ |
HOPE of TANZANIA | 中島 祥太 |
ゴールド | 知多 良 |
たいせつなひと(仮) | 中村 公彦 |
コラン・ド・プランシーの万年筆 | 山本 大策 |
YOU MUST BELIEVE IN SPRING | 川島 翔一朗 |