Summertime
些細なことがきっかけで人生の新たなページを開くような瞬間が、抑制のきいた丹念な描写とリズミカルな編集によって奇妙にも愛おしく描かれている。脆く崩れ落ちそうな飄々とした高校生の緊張感に注目。
空を泳ぐ
楽しく、笑いながら過ごしたいはずの家族のほころび。誰よりも敏感に、そして家族を客観的に見つめる一人の少女の葛藤と切なさが描かれている。少女の持つ愛らしさ、強さを表現している演技に引き込まれる。
輪郭
目が見えない父親は遠慮しながら息子に甘える。実の親子により演じられる映画だが、監督は父親の世界を理解しようとしたのではないか。何気ない会話が心に刺さる。ラストまで心して見て欲しい。
せせらぎシアター
「後悔先に立たず」とはいえ後悔が先に立ち続けているような人々。創作に携わっているなら常に向き合っているであろう命題。その命題すら散々メタ化した昨今。彼らは各々の想いを水に流すのかどうか。見届けてみて。
きみのせかいに ぼくのあしあと
ピタゴラ装置のように移動する虫たちの動きだけでもワクワクするのに、SAKIMORIくんを助ける彼らの冒険はとても楽しく心が暖かくなる。仕掛けは凝っていて映像も美しい。エンドロールの後もぜひ観てほしい。
ちくわっちゃ!
こだわりの強すぎる弟ヒロと世話をする兄カイが夏休みの1週間を過ごした島。圧倒的な美しさの自然の中で心が解放されていく。ヒロの得意なことを引き出す豪快なまゆちゃんがとてもいい。
Return to My Blue
「どうせ無理」を覆す。不可能だらけの世界で生きる重度の障碍を抱える子ども達とその母親が、『不可能』を『可能』に変える方法を観てほしい。一人で抱え込んでいた悩みがほどけ、心がすっと軽くなります。
ジンジャー・ボーイ
友情はいつまで続く?どんな頼み事も聞ける?どこまで寄り添える?どこか恋愛にも似ているこのバランスは難しく、二人の関係が少しづつ変化していく様子は切なく、残酷にも映る。見ていると苦しくなるが、良作!
国道7号線
フェリーニの如く道と人生を語る圧倒的な海峡のスケール。抗えない美味しいみかんの記憶、この世とあの世、それでも繋がっていたい愛情を人は道具を使いコンタクトを取る。その時思わず溢れる涙。丁寧で優しい詩劇。













