さ>らランドセル
SAKURA RANSEL
新井 哲
SATOSHI ARAI
上映時間 : 36min
【受賞履歴】
初映画監督作品「さ>らランドセル」
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008入選
・第9回TAMA NEW WAVEある視点部門上映
・映文連アワード2008部門優秀賞
・FIDFF2010 60分ムービー部門グランプリ
・釜山国際短編映画祭2011招待上映
第二回監督作品「ヘビと映子と佐藤のこと」
・第10回TAMA NEW WAVEノミネート 主演女優賞
・映文連アワード2010準グランプリ
・調布映画祭2011第14回ショートフィルム・コンペティション奨励賞
女には名前が無かった。少なくとも、誰も女を呼ばなかった。
冬の終わり。廃墟に住む女が、ゴミを集めている。
かつて誰かのモノだったゴミに、女は温もりを求めていた。
ある日、ゴミの中に、真っ赤なランドセルを見つけた。
その鮮やかな赤色と、取り付けられた鈴の音色に心を魅かれた女は、
ランドセルをポストにすることを思いつく。
その夜、闇の中で鈴の音が響き、女に初めて手紙が届いた。
これから女は二人の人間と出会い、体ではなく、心が震えることになる。
女が過ごしたその時間は、激しく優しい、春だった。
監督のコメント
散り際が最も美しく、嘘のように消えてしまう「桜」という花は、失うことを恐れ何も求めなくなる人間の臆病さを攻めます。
人間は、季節のようにダイナミックに変貌することは出来ません。でも例えささやかでも、人間が変わる瞬間は勇気が必要な分、美しさが増すように思います。
この作品を旧特定郵便局で撮影できたことに因縁を感じます。
息を呑むような一瞬を提供できたら嬉しいです。
監督の経歴
1978年生まれ。劇団零式主宰。 文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作、劇作家協会新人戯曲賞優秀賞等を受賞。
映画初監督作品となる本作がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008入選、映文連アワード2008部門優秀賞受賞。
第9回TAMA NEW WAVEある視点部門にて上映。
監督二作目の「ヘビと映子と佐藤のこと」は第10回TAMA NEW WAVEノミネート、主演女優賞受賞。
スタッフ一覧
監督・脚本 新井哲 出演 加藤めぐみ 坂本一朗 鈴木ゆりあ 撮影・編集 内田伸輝 |
音楽 高橋秀雄 照明 松本永(光円錐) 芹澤良克 メインタイトル・音声 田部季美 スチール 斎藤文 小道具 橋口安那 森貴裕 製作 零式 さくらランドセル製作委員会 |
新井監督の作品一覧
作品名 | 監督名 | 上映時間 | 制作年 | 字幕 | |
へビと映子と佐藤のこと | 新井 哲 | 33min | |||
さ>らランドセル | 新井 哲 | 36min | |||
ひびり | 新井 哲 | 19min | 2011 |