田辺康雄の
はっぴばあすでい

The blue blues

上野盛展

morinobu ueno

上映時間 : 15min

制作年 : 2010

誕生日の夜、初老の警備主任・田辺は、控室でラジオから流れる野球の実況中継に耳を傾けている。
そこへ、職探しをしている青年・牧田が警備員のアルバイトの面接を受けにやってくる。
他人とのコミュニケーションが苦手な田辺は、部下の中野を交え、苦戦をしながらも面談を終える。
牧田、中野が帰り、控室で自分へ告げられた免職の辞令を広げ、酒を呑んでいる田辺。彼はその場で眠りこけてしまう。
妙な夢を見て目を覚ました彼の目の前で、すこしだけ不思議な事が起こる。
誕生日の夜は、彼の嘘と本音と葛藤を交えながら、それでもどこか喜劇的に過ぎていく。

   

監督のコメント

映像の力でブルースを謳いあげようという意志から、この作品は作り上げられました。
ブルース音楽は、アメリカの黒人労働者たちが置かれた厳しい状況の下で生まれました。
自分自身の日々のつらさや悲しみを、一つの物語・音楽に変換して謳いあげて共有することで、
人々の心を癒してきた音楽だと、私は感じています。
2011年3月11日以後、日本の日常は、その表情を大きく変えました。
今、日本という国に生きている私たち。イメージではなく、目の前で着実に変化し続ける私たちの日常。
その中で紡がれていく新しいドラマの数々。
悲しみも喜びも孤独も出来うる限りすべて、みんなで共有して歌い上げることが出来る、
そんな新しい日本の誇りを、私は映像表現を通じてつくり上げていこうと考えています。

監督の経歴

2003年から1年間、映画学校ニューシネマワークショップにて映像制作を学ぶ。
その後、いくつかの映像制作に携わる。2010年、突如鼻息が荒くなり、本作の制作を開始する。
また、2011年に映像制作ラボラトリー「ヒューメル&ニュクス」を立ち上げる。
本作が「ひろしま映像展2011」にてノミネート、上映される。

スタッフ一覧

【キャスト】
田辺康雄    側見 民雄(office PAC)
牧田真樹夫   深谷 明大(奥沢スローブ)
中野誠一    服部 靖司
路上の女    宮腰 睦美

【スタッフ】
撮影    佐々木 友紀
録音    西谷 雄一
助監    菊池 輝裕
制作    ヒューメル&ニュクス

監督 脚本 編集    上野 盛展?


上野 監督の作品一覧

  作品名 監督名 上映時間 制作年 字幕
  田辺康雄のはっぴばあすでい 上野盛展 15min 2010