Beautiful Miss Jin
Beautiful Miss Jin
JANG Hee Chul
JANG Hee Chul
上映時間 : 98min
制作年 : 2011
一日に20便あまりの列車が発着する東莱駅。発車と到着の回数のように、時間がゆっくりと過ぎていくような場所だ。
その周辺には、のんびりとした路地裏と喧噪、人々の暮らしがあり、彼らが行き交う踏切がある。
その踏切を守っているスドンは、皆と違わぬ暮らしをしていた。毎日決まった時間に出勤し、決まった時間に列車を見送る・・・そんな彼の生活は、流れる時間のサイクルがとても短い。一直線のグラフのような生活がブレた線になったのは、突然東莱駅に流れ着く、普通とは少し違う人達のためだ。
小さな女の子を連れたミス・ジンという中年女性と、おしゃべりなアルコール中毒者のトンジン。
予期できない状況に困惑することもあるが、スドンにとっては些細な変化が面白く、彼らとの間に生まれた感情は次第に特別なものになっていく。
こうしてスドンとミス・ジン、女の子とトンジンは、彼らなりの時間と生活の枠を形成していく。
しかし一般的な見方をすると、彼らの関係は社会の正常な枠組みから外れたものであり、その常識はスドンたちの関係を解体、再編成する動きに変化していく。このような動きに対する彼らの抵抗はあまりにも無力で、別の突破口を探そうとするも、能力的な限界があった。結局彼らは新しい秩序の中で新しい関係を結ぶことを試みようとする。
監督のコメント
多くの人が行き交う鉄道の駅。
駅は、多くの人にとっては通過点のような場所だが、一部の人間にとっては生活の場所にもなる。
彼らの身なりはみすぼらしく、一貫してどこか敗北感と消極的な低姿勢が見受けられる場合が多い。
ふわふわと漂う埃のような存在だが、彼らの世界にも関係というものが存在しないはずはない。
我々の知り得ない、彼らなりの晴れ晴れとした姿があるはずで、生活空間に対する愛着があるはずだ。
互いの関係もまた強固なものではないだろうか。
ある地方で、野宿をしたという理由で拘束される事件があった。
都市の美観を損ない、周囲に嫌悪感を抱かせる彼らも、少し注意深く見ると、愉快で温かい心を持った人たちであるはずなのだ。
監督の経歴
2011年 第16回釜山国際映画祭 韓国映画の今日-ビジョン 部門にて本作を上映。
愉快な創作者たちと酒を飲み交わしつつ、限られた条件の中で映画を制作している半フリーター。
周囲の助けと彼らからの刺激をもらいつつ作業する「ならず者」。
しかし、様々な人々と交流しつつ、生涯、半人前として居続けたいと思っている監督。
スタッフ一覧
[Cast]
Jin Sun mi , Jang Hee chul Kim Hyun ok |
[Sound]
Yi Chang hoon Jang Hee chul Woo Chang soo
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KIM Hee Chul監督の作品一覧
作品名 | 監督名 | 上映時間 | 制作年 | 字幕 | |
Beautiful Miss Jin | KIM Hee Chul | 98min | 2011 |