ところどころ春冬
Here and there, spring and winter
地主 麻衣子
Maiko Jinushi
上映時間 : 76.41min
制作年 : 2012
東日本大震災から1年後、東京に住む峯田と井上は世間話をしながらよく一緒に酒を飲んでいた。あいかわらず余震は続くものの、日常生活は落ちつきを取り戻しているかに見えた。
あるとき峯田が一緒に夕食を作るために買ってきた茨城県産のキャベツを見て井上は不機嫌になる。井上が放射性物質を気にしていることを峯田は知らなかった。
ふとしたきっかけで「東京から出て行きたい」と漏らす井上。
その発言を本気にしなかった峯田だったが、友人の言葉に動揺し次第に自分を見失っていってしまう。
監督のコメント
東日本大震災から1年後の3月と、その前後の月に起こった出来事。
自分が切実に感じていた言葉にできない感覚をどうしても映像に焼き付けておかなきゃいけないような気がしてこれを作った。
「役に立たない人、世間的にはどうでもいい人」の話を撮りたかった。撮影していた時から約1年が経った今これを見返すと、あのとき切実に感じていた感覚がどういうものだったのかすでに少し忘かけていることに気がついた。
ただこの映画のストーリー展開はあのときの感覚がなければできなかったものなので、作っておいてよかったなと思う。
監督の経歴
1984年神奈川県生まれ。
多摩美術大学大学院美術研究科修了。
大学院の修了制作から本格的に映像を撮りはじめ、ギャラリーでの展示・上映を中心に活動している。
スタッフ一覧
[キャスト] |
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地主 麻衣子監督の作品一覧
作品名 | 監督名 | 上映時間 | 制作年 | 字幕 | |
ところどころ春冬 | 地主 麻衣子 | 76.41min | 2013 |