9歳の夏休み―。 祖父の死を目の当たりにした大輔は、初めての出来事に動揺をして死を受け入れられずにいた。しかし火葬場へ行った大輔は、そこで【男たちが吐き出す煙草の煙】と【煙突から出る煙】を見るうちに、自分なりに死というものを理解し始める…。 15年後―。 再び火葬に立ち会うことになった大輔は、かつてと同じ場所で、かつてと同じ景色を見ていた。そして【煙が重なる瞬間】を迎えた大輔は、その瞳に先に、幼い頃に自身が感じていた【小さな疑問に対する1つの答え】を見出し、【ある大きな決意】をしていた…。
監督のコメント
当初『smoke』は、自身の実体験をベースにした“古い日記”のような作品にしたいと考えていました。
しかし2011年の東日本大震災を体験し、被災地となってしまったロケ地の悲惨な状況を目の当たりにした時、この作品を完成させることの本当の意義と使命感を覚えました。
主人公が劇中で「愛する者の死に対する理解」と「愛する者を見送り、その人の為にも強く生きていこうという姿勢」を煙に見るように、皆さんも、この映画を観終わった時に、皆さんの愛する人を一瞬でもスクリーンに思い浮かべて頂けたら作家冥利に尽きる次第です。
監督の経歴
学生時代からライターとしての活動を始め、その後オーストラリア留学を経て、海外でも活動を行うようになる。日本帰国後は映像制作におけるプランナー、脚本家・構成作家、プロデューサーとして多岐に活躍。現在に至る。
ちなみに、名前の発音が難しい為に付けられた留学当時のあだ名「コーディー」は、当初海外での活動名だったが、周囲の日本人もそう呼ぶことが多くなった為、現在はペンネームとして使用している。
<主な受賞歴(公式上映・ノミネートは除き、受賞した物のみに厳選)>
「Bullet」 豪短編映画 (脚本)
豪映画撮影監督協会賞
豪パナビジョン・コンテスト・準グランプリ
「Echoes in the mountains」
豪短編映画(脚本・演出)
ブルーマウンテン国際映画祭 Emerging Filmmakers Award
「Spoon Man」
豪短編(中編)編映画 (企画参加・カメラデパートメント)
シアトル国際映画祭公式上映他、各国映画祭で受賞多数
エグゼクティブプロデューサーの経歴
大学を卒業し、数々の仕事を経た後、自身の夢である長編映画制作の為、株式会社サンリスを設立。
現在は広告制作・代理店業務を中心としながらも、オリジナルコンテンツの制作も行っている。
また自身が幼少期からピアノの英才教育を受け、かつてはピアニストを目指していた経緯から音楽に造詣が深く、新進気鋭のピアニストの発掘に始まり、レコード会社との契約、デビューおよびプロモーション活動などを一手に手掛け、国内外のツアー成功を導いた実績も持つ多才なプロデューサーの一面も持っている。
スタッフ一覧
キャスト: CAST |
スタッフ/Film Crew |
不破 達彦監督の作品一覧
作品名 | 監督名 | 上映時間 | 制作年 | 字幕 | |
smoke | 不破 達彦 | 14.58min | 2012 |