アプーと呼ばれている光

The light of ‘APU’

原田 夏美

Natsumi Harada

上映時間 :39.56min

制作年 : 2013

2012年4月、一人の日本人女性が、異国での暮らしをスタートさせた。
その国は、バングラデシュ。
インドの東隣に位置する、アジア最貧国と言われている国…
彼女の名前は渡辺 麻恵(わたなべ まえ)。
日本で、舞台演劇や旅のレポーターなどの仕事をしていた彼女は、 その人生の行く先で出会った、ある日本人男性との結婚を決めた。
彼の仕事は、バングラデシュでストリートチルドレンを支援するNGOだ。
彼女は、新たな土地の衣食住に触れ、 イスラム教徒の宗教行事‘ラマダーン’と‘イード’を経験し、 この地域の古典ダンスを学んだり、ベンガル語を覚えたりと、 色々な想いを感じ取りながら、一年目の日々を過ごしていた。
彼女がこれらを積極的に理解しようと奮闘するのには、大切なわけがあったのだ。
また彼女はこの地から、多くの人や子どもたちに、言葉、歌、愛、恩などを送る。・’

  

監督のコメント

初めまして。「アプーと呼ばれている光」と出会ってくださり、本当にありがとうございます。
バングラデシュをよく知っている人にも、まだあまり知らない人にも、 アプー!と呼ばれる存在の彼女を知っている人にも、初めて知る人にも、 私は、その両者ともに向けて、この作品を作りたいと思いました。
カメラマンとして客観的であることはあまり出来なかった分、 自分の感じながらの心と、そして願いを大きく込めた形の、 たった一つの作品になったと思っています。
ある人が見て言いました。これはドキュメンタリーと言うより、 叙情的な、美しい映像の散文詩だと…
確かにそうかもしれず、私はこの中で何か一つを訴えたわけではなく、
見知らぬこととの新しい出会いを繋げられたらいいなとか、
忘れかけてた大切な気持ちを思い出すきっかけになればいいなとか、
元気づけられたり、癒されたり、感動してほしい!と願っただけでした。
私自身が、まだまだ導ける程の者じゃなく、これからも信じるものと希望に向かって、 迷いながら進んでいく途中の存在です。
そんな自分の行動や体験を共有していく形で、これからもドキュメンタリーを色々と作って、 みなさんに届けていけたらなと思っています!

監督の経歴

1985年宮城県女川町生まれ、 宮城県と青森県で育つ。
2009年、日本大学芸術学部映画学科撮録コースに入学する。
2010年大学2年次の進級課題【ある男】で、初海外・初バングラデシュにて、「一本の線を描く男」を制作。
そこから、ドキュメンタリー作家になる道を志し始める。
2012年、身内的作品であるが「彼女の詩〜優しい風に乗せて〜」という一人の友人女性の過去をまとめた作品を作ったのをきっかけに、彼女の今・未来編を作りたいと想い、今作品「アプーと呼ばれている光」を制作。そしてそれを、4年次の大学卒業制作とした。
2013年春大学を卒業し、現在新たなドキュメンタリー制作に挑んでいる。

スタッフ一覧

監督、撮影、録音、編集、訳、ナレーション:原田 夏美
撮影協力:Imran Hossain Rocky
MA:杉山 晴香
音楽:鵜澤 威夫/歌:Kishore Claudius
写真提供:青木 雄介

Special Thanks:
NGO EKMATTRA all staff、
渡辺 大樹、門上 貴、白鳥 充紀、
金沢大学 dot.U、
坂口 由貴子、龍神 央 久美 みお
竹内 勇人、三輪 開人、中川 潤、安達 淳哉、
H.I.S.、日本大学芸術学部映画学科の先生方

 

原田 夏美監督の作品一覧

  作品名 監督名 上映時間 制作年 字幕
  アプーと呼ばれている光 原田 夏美 39.56min 2013