scratch

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永野義弘

NaganoYoshihiro

上映時間 :65min

制作年 : 2013

▼予告編

舞台は福岡県。高校1年生の双葉(河田梨帆)は何処にでもいるような普通の女子高生。
ある日の下校中に自殺を図ろうとした女性、茜(仲西杏里)と出会う。
双葉の介抱もあり一命を取り留める茜。
自分には無い不思議な雰囲気を醸し出す茜に興味を示し距離を近づけていく双葉。
次第に何でも話せる間柄となった2人。
そんなある日、茜は双葉にあるお願い事をする。
「人――殺しに行くから、手伝って。」
茜はなぜ人を殺さなければいけないのか、そして双葉はなぜそれに巻き込まれたのか。
普通の女子高生のひょんな好奇心が巻き起こした哀しく、衝撃的な日々の記録。

  

監督のコメント

わたしは、これまで現代社会における若者(少年少女)に焦点をあて映画を創ってきました。
また、『力強くもあり、繊細でもろく、壊れやすい年代の<喜び、悲しみ、不安、怒り>』はずっと追い求めているテーマでもあります。
『scratch』は大きく言えば双葉と茜という少女2人の自堕落な瞬間を描いています。
軽い好奇心、怖いもの見たさ、お金欲しさ、絶望……様々な思いが交差する中、彼女たちは何かしらの形で心を伝えようとしています。
前作『Recreation』のカナダ・バンクーバー国際映画祭をはじめ国内外多数の上映の中で多くの観客から 「日本は自殺が多い。今度はあなたがそういったテーマを扱った映画を観たい」 という声をいただきました。
その事がきっかけで、今作では<命を投げ出す行為><少女の闇>にフォーカスをあて再び”若者と同じ目線”で作品創りに挑もうと決心しました。
一人でも多くの方が若者のSOSに心を傾けるきっかけになることを願い製作しました。

監督の経歴

1988年 福岡県生まれ。
神戸芸術工科大学 映像表現学科 映画専攻出身。
大学2年時に角川文化振興財団助成で制作した中編映画「ホクロにコイン」がシネ・リーブル神戸にて上映。
同大学の卒業制作として撮影した「Recreation」が【第33回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011】に入選。
この入選をきっかけに【第30回バンクーバー国際映画祭】へと正式招待。
同映画祭のDragon&Tiger Award(アジア新人監督部門)にてSpecialMention(審査員特別賞)を授与される。
その他、【第14回コペンハーゲン国際映画祭】、【第4回ブエノスアイレスインディペンデント国際映画祭】などへも招待上映される。

スタッフ一覧

出演:河田梨帆 仲西杏里
吉田紗也美 古賀遥菜 吉永遼

監督・脚本・製作・撮影・照明・編集:永野義弘
録音:吉賀淳哉
プロデューサー:古賀圭輔
制作進行:吉岡真孝
音楽:吉松たつゆき

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  作品名 監督名 上映時間 制作年 字幕
  scratch 永野義弘 65min 2013