つたえていこう!美しい日本の心 金子みすゞの詩の朗読

We will tell! The heart of beautiful Japan Reading of Misuzu

原千波

Hara Chinami

「金子みすゞの詩の朗読」HP

上映時間 :22min

制作年 : 2013

▼予告編

子供とこどもの心を持った大人の為のミュージカル映画「金子みすゞの 世界 〜みえぬものでもあるんだよ〜」
”ぼく”は、劇団に所属する高校生。
子供の頃から空想することや金子みすゞの詩の朗読が大好きだった。
しかし、今は日常の中で生きる意味を見いだせないでいた。
ある日、教室でぼんやりしていると過去に出演した金子みすゞの劇の登場人物である少女が教室に現れ、紙飛行機を飛ばした。
紙飛行機にのって金子みすゞの世界と現実が交差してゆき、ついに”ぼく”は少女に導かれみすゞの詩の世界へと入っていく・・・

”ぼく”を演じるのは、実際に劇団ティンカーベルに9年間在籍していた高校生。
初舞台は2005年の『わたしとみすゞと・・』であった。
彼の心の成長と金子みすゞの詩の世界を重ね合わせてみた。

  

監督のコメント

劇団ティンカ−ベルは、金子みすゞの詩の朗読をテーマに、「インタラクティブな教材の開発と普及活動」に取り組みました。
みすゞの故郷・仙崎ロケや福岡市内で収録したオリジナル映画を制作しました。
また2月16日、4月14日と博多市民センターにて映画を利用した公演も実施しましたが、映画及び舞台の出演者は公募による一般の子どもたちが中心です。
核家族化が進み、地域との繋がりも希薄な現代の社会では、かつて親から子へ祖父母から孫へあたりまえのように伝えていた生活の知恵や文化・哲学(日本の心)を、伝承していくことが困難になっていています。子どもたちは、自らのルーツに触れる機会も少なく、自身の存在に対して誇りや自信を形成しにくくなっています。
多様な価値観や自分とは異なる文化や歴史を持つ人々と共に、正解のない課題や経験したことのない課題を解決していかなければならない「多文化共生の時代」を生きていく子どもたちにとって、自らのアイデンティティの形成は、最も重要な課題です。
そんな子どもたちに、本映画に出演・参加することによって、「美しい日本の心」を感じ、詩の朗読のスキルにとどまらず、詩の背景への理解を深めてもらいたいと考えました。
オリジナル映画には、仙崎の美しい自然や鯨法会(鯨の供養)や鯨墓等を、詩の朗読や歌等で紹介し、子どもたちによる朗読の教則ビデオも制作しました。「自然や全ての命に対する畏敬や感謝の心」を、次世代へ日常の中で伝えていった私たちの先祖へ、想いをよせる内容をめざしました。一人の詩人が日本の美しい自然や人々、文化の中で育てられ、美しい言葉が生まれたことを感じ取れるような内容とし、自分たちの国や地域や先祖への愛着と感謝の気持ちを育むことをねらいます。
金子みすずの詩の朗読を通して、日本の心を、未来を担う子どもたちへ伝え、子どもたちが、自身の存在に対する誇りや自信をはぐくみながら成長していかれることを祈念致します。
また、劇団ティンカーベルが23年間培ってきたミュージカル創作の手法を生かして、参加者のひとりひとりが輝き、豊かな表現力やコミュニケーション力を育むことをめざす企画です。
この企画で制作した本映画は、YouTubeにて一般公開中です。また本映画のDVDを福岡市内の小中学校、および老人福祉施設・病院などに無料配布をはじめています。

劇団ティンカーベルの紹介
ミュージカルの創作をとおして、一人一人の存在価値を発見し、豊かな感性と優しい心を育て、子どもたちをはじめとしたメンバーの人生をより良いものにする手助けができたらと続けています。
私たちにとってミュージカルは、それ自体が目的でなく過程なのです。
人には無限の可能性があります。朗読や演劇という仮想現実を体験して、誰も知らなかった可能性を発見していただきたいのです。「私にはできない」という思い込みを捨てて、今まで知らなかった自分を発見し自覚してもらい、少しでも豊かな人生をおくれたらと願っています。
まだまだ未熟な私たちですが、子どもたちをはじめ皆さんの素晴らしい未来を信じて邁進していけたらと考えております。

監督の経歴

1991年6月
劇団ティンカーベル創立し、脚本・演出を担当し主宰する。
現在、九州大学 大学院 芸術工学府 芸術工学専攻在籍。
論文「演劇の社会的効果と役割」を執筆中

以下これまでの活動
2012
金子みすゞの世界・映画プロジェクト・始動
2011
「とどけよう!日本の美しい心」CD製作、雪の女王の公演
2010
老人福祉施設での公演
2009
『ムーンライト・フェアリー』公演
2008
CD「とどけよう!美しい日本の言葉」創作
2007
『金子みすゞの世界』の公演
2006
『百万回生きたねこ』初公演
2005
『わたしとみすゞと・・』初公演
2004
『アクロス福岡文化出会塾』開催
2003
『ミューとゆかいな猫達』 公演
2002
『ミュージカルプチ講座』開催
2001
『初の演劇作品展示会』
2000
『ティンカーベル物語』公演
1999
九州電力ふれあい劇場 4公演

以上多岐にわたって、社会と芸術と教育を融合する活動に携わってきた。

スタッフ一覧

出演者
少年 田代 健介(高校三年生)
少女 古賀 ひかる(高校一年生)
金子みすゞ 森本 都
少年のクラスメイト
川畑 泰子(九州大学 大学院 芸術工学府)
木本 翔太   (高二)
児玉 湧哉   (高一)
樋口 雄也   (高二)
吉積 かりん  (高二)
米倉 あゆみ  (高二)

福岡県立講倫館高校 サッカー部の皆さん
童たち
市田 心音  (小2)
水上 佳歩  (小2)
森本 凛風  (小2)
酒井 悠里   (小5)
田中 千王  (小5)
田中 美海  (小5)
原 朋美   (小6)
工藤 彩音  (中1)
おばあちゃん   北原 哲子
街の人たち 市田 心音  (小2)
水上 佳歩  (小2)
森本 凛風  (小2)
酒井 悠里   (小5)
田中 千王  (小5)
田中 美海  (小5)
原 朋美   (小6)
工藤 彩音  (中1)
市田 祥子
川田 昭宏
工藤 智子
中島 信和
福島 由紀子
水上 希衣子
本山 愛佳
森本 都
仙崎市民の皆様

スタッフ [ 小道具 ]
     中島 信和
    広津 珠紀
[ 衣装 ]
劇団ティンカーベル
[ ヘアー・メイク ]
カンポス 孝子
橋本 理沙
平尾 久美子 (ビー・スタッフ)
西畠 佳代子

[ 記録 ]
    徳永 奈保(九州大学)
久田 茂輝(九州大学 大学院 芸術工学府)

[ 進行助手 ]川畑泰子
(九州大学 大学院 芸術工学府)
木下 創太
三浦 貞子

[ 照明 ]
(アンドフィルムスタジオ)
[ 音声 ] 梶原 國広
(メディアプラネット)
  [ カメラ ] 平尾  俊彦
(メディアプラネット)
[ 撮影助手 ] 
 佐々木 拓
[ 撮影ディレクター ] 重田 敦義
(メディアプラネット)
[ 編集 ]
 重田 敦義
 平尾  俊彦
[テーマ曲] 木下 純
[ 発声指導 ] 木村長典
[ 歌唱指導 ] 楢崎 朗子
[ 振り付け・ダンス指導 ] 福島 由紀子
[ 監督助手 ] 福澤 究
[ 脚本・監督 ] 原 千波
[ 制作 ] 北原 哲子
劇団 ティンカーベル

原千波監督の作品一覧

  作品名 監督名 上映時間 制作年 字幕
  つたえていこう!美しい日本の心 金子みすゞの詩の朗読 原千波 22min 2013