シケイダ
CICADA
金子嵩明
Takaaki Kaneko
上映時間 : 54.16min
制作年 : 2013
小さなデザイン制作会社に勤める大倉秀(ボン)は無理を言って長期休暇を貰いバックパッカーとして世界旅行に出かける。
その前夜、大学時代のサークル『総合美術研究会』、通称『総美研』の同期、末原(スエ)と馬原(トウコ)の
婚約祝いも兼ねて壮行会が開かれる。
語られる思い出の中でどうしても皆が口をするのは、たった一人で大倉達を誘い、『総美研』を作った
安田秀(シュウ)のこと。
そんなシュウは4 年前、大学3 年の夏に突然世界旅行に行くと殆どの作品を処分して姿を消し、そのまま行方不
明になる。
環境が変わり、平坦な日々に慣らされても、誰もがシュウや学生時代を引きずっていた。
人が変わり、取り巻く状況も変わった『総美研』を目の当たりにし、無理に『総美研』を残すことはなかったのではないか。
そんな思いがボン達の頭をよぎる。
そんな彼らの霧を払ったのは後輩の言葉、そこから蘇る「楽しければそれでいい」というシュウの存在の記憶であった。
そして夜が明け、語り合うボンとカナエ。
突然「シュウがいなくなったのは自分のせいだ」と言い出すカナエ。
カナエには誰にも言えなかった秘密があった。
そして、ボンにも秘密があった。
監督のコメント
この映画は、過去に引きずられている人間達の物語です。
脚本に関しては元々制作者の学生時代と、それ以降の自
身や周囲の変化をベースに執筆しております。
これはそのまま制作の動機になっており、個人的にも思い入れのある題材です。
たった一晩の物語ですが、鑑賞された方々に少しでも共感していただけたらと考えております。
監督の経歴
大学入学後、大学の舞台サークルにて演技を始める。
卒業後、映像演技に転向し独学で
自主制作映画の制作を行う。
長編は本作『シケイダ』が二作目。
Hits Village NewYork等の製作映画の脚本提供も行う。
スタッフ一覧
脚本:金子嵩明 |
出演者1:金子嵩明 |