僕はもうすぐ十一歳になる。
I’m ten, then I’ll catch eleven.
神保慶政
Yoshimasa Jimbo
上映時間 : 75.5min
制作年 : 2014
昆虫好きの少年・中村翔吾は、父が単身赴任先のインドから年末に帰国することを楽しみにしている。
かつて翔吾に昆虫採集を教えた父・徹は、インドやブータンの死生観に影響され、標本制作をやめていた。
祖父・正は、半年前に亡くなった祖母の遺灰を人のように扱っている。
大人たちの相矛盾する死生観に、翔吾は「死」とは何かと疑問に思い始める。
監督のコメント
本作の大きなテーマのひとつは死生観です。
ある昆虫少年が年末年始の出来事を通して、目に見えるものだけでなく目に見えないものに興味を抱き考え始める姿を描きました。
死生観というのは日常の生活の中で一歩立ち止まらないとなかなか考えないものです。
何か自分が日頃通りすぎてしまっているものに対して立ち止まってもらえるような、その小さなきっかけになるような存在にこの映画がなってくれればと思います。
監督の経歴
1986年生まれ。東京出身。
上智大学入学後、世界の映画・音楽に興味を持ち、特にヌーヴェル・ヴァーグ期の映画やイラン映画、ジプシー音楽等の民族音楽に衝撃を受ける。
在学中にイギリスに留学。卒業後、旅行会社に就職し海外と日本を往復する生活を送り、2011年に映画監督を目指し退職。
ニューシネマワークショップで映画製作を学ぶ。
在学中から短編を数本監督し、第10回CO2助成監督に選出され、初長編「僕はもうすぐ十一歳になる。」を監督。
第9回大阪アジアン映画祭でプレミア上映される。
現在大阪在住。
スタッフ一覧
助監督:向悠一、寺本拓史 |
出演者1:濱田響己 |