時は戦前。丘の上で写真館を営む主人の元には、色々な人々が訪れる。ある日訪れたのは一組の夫婦。
婦人は恥ずかしそうに下を向くばかりだったが、写真館の主人はあの手この手で婦人の笑顔を写真におさめた。
時は流れ、再びその夫婦と共にやってきたのは、ムスッとした彼等の愛娘だった。
主人は必死に笑顔を引き出そうとするが―。
主人と少女の交流を、時代変遷と共に描く、ノスタルジックアニメーション。
監督のコメント
作品を創る上でこだわる事は沢山ありますが、結局とどのつまりは、物語の中に鉱石を見つけられるか、そしてその光が見る人に届くかどうか、それを気にしました。もちろん押し付けがましく無くです。これが肝心。
そしてこの「寫眞館」はそれを見つけられたと自負します。
見る人の年齢に関わりなく、あの寫眞館の主人の気持ちや、娘が辿る歴史の時間に心寄せて貰えたら嬉しく思います。
監督の経歴
1955年生。山梨県出身。アニメーター、監督、演出家、漫画家。
『幻魔大戦』『Gライタン』『未来警察ウラシマン』などで見せた緻密かつ高密度のアニメーションは、多くのファンやアニメーター達に衝撃を与えた。
代表作は『AKIRA』作画監督、『ピーターパンの冒険』キャラクターデザイン、場面設定、『バニパルウィット突然!猫の国』『パルムの樹』『ファンタジックチルドレン』監督、原作、脚本等。また、漫画家として『TWILIGHT』『キングアビス』などの作品も発表している。2014年2月に『キングアビス アダマ篇』(上・下巻)が新装版として発売された。
スタッフ一覧
監督・脚本・原画:なかむらたかし |
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