ノンフィクション
Non-fiction
品田誠
SHINADAMAKOTO
上映時間 :19.59min
制作年 : 2015
幼い頃から、文章を書くことが好きな主人公、長谷川光一25歳。
大学在学中に自分の立場と将来への不安、現代への絶望を記した処女作「渇望」が小さな賞を受賞し、作家デビュー。
それから5年、経験を材料に自身を主人公とした作品を書き続けていたが、書いたオリジナルは売れず、書く経験も枯れてくる。
打ち合わせで担当編集者からの厳しい一言を受けた帰り、道端で見知らぬ女に呼び止められ、半ば強引に連れ回される。
たどり着いたのは、人気のない廃墟。
「ここで生活してるの」女が話終えると、気づけば元居た道端に戻っている。
さらにその夜、夢の中でまた例の廃墟で女と出会う光一。
不思議な体験だったが、彼女からもらった髪留めが手にあることでこれはただの夢でないと思うようになる。
その日の朝、テレビを見て行方不明者のニュースが流れ、そこに映った写真に驚愕する。
そこには先ほど夢で見た女が、映し出されていた。
予告編
監督のコメント
"この作品を撮るのはまだ早かったかもしれない"僕は先ほど、歯を磨きながらふとその言葉が頭をよぎった。この作品は、僕が意図したかは置いておいて、「自分ばかり見つめてる男が他者を見つめることで壁を乗り越える」という物語になった。
だが肝心の僕は、まだ自分のことを見つめてばかりだ。
それで冒頭の言葉にもどる。
"僕にはまだ早かった"
他者を見つめ、美しさを見出して生きていく。
それは僕の願望でもあるのだと思う。
監督の経歴
北海道旭川市出身、現在23歳
友人との映画作りなどを通して俳優業への憧れを抱き、2013年10月に北海道教育大学札幌校を中退し上京。
主演作品に「おもひでレストラン」(細井尊人監督、山形国際ムービーフェス準グランプリ)、「Barre Chords」(楽天ショウなどで配信中)など。
他日本将棋連盟協力「二人の女勝負師」、今年公開の「なけもしないくせに」などでも準主演を務め、積極的に映画に出演。
他2本の主演長編作品の公開が控える。
近年は日本人でNYアクターズスタジオの2番目の会員となったボビー中西の下で演技を学び、今年12月にはリーディング公演で「BABEL」などで知られる菊地凛子などと共に公演を行う。
本作が初監督である。
スタッフ一覧
出演者 |
助監督:日下部水規
|