死にたくなったら
旅に出ろ!
~9日間の非日常生活~
Hikari-Type
加藤吉彦
YOSHIHIKO KATO
上映時間 :36.17min
制作年 : 2017
ゲームプログラマーのあかりは社会人3年目。
職場の人間関係がうまくいかず悩んでいたが、大学の先輩で彼氏である真司の存在が心の支えだった。
だが、週に数日しか帰宅できない仕事中心の生活ですれ違いが多くなり、ある日突然、
真司から結婚することになったと別れを告げられる。
睡眠時間も満足にとれない程、仕事が忙しくなる中、大学時代からの親友で、
卒業後ドイツの航空会社でCAをしている七海に、ある日あかりは「消えてしまいたい」
とLINEのメッセージを送ってしまう。
しかし七海からの返信は、「今度、一緒にどこか旅行でも行かない?」という予想外のものだった。
1週間の有給休暇をとり、カンボジア・タイ旅行に出たあかり。
七海とバンコクで合流後、シェムリアップ行きの飛行機の中で、仕事を辞め世界一周の旅をしている翼と出会い、
3人は一緒にアンコールワットを旅をすることに。
見た目もチャラく、古い流行語を連発する死語使いの翼だが、旅に出たきっかけは、
人生に絶望し自死を考えていた時に、職場の先輩に言われた「死にたくなったら旅に出ろ」という言葉だった。
世界を旅して3ヶ月、沢山の人々と価値観、素晴らしい景色と出会い、この広い世界には、
自分1人くらい生きていける場所がきっとどこかにあると感じ始めていた翼は、
苦しんでいるあかりが過去の自分と重なり、彼女を励まそうとする。
アンコールワット、そしてプーケットを旅をする中で、少しずつ元気を取り戻していくあかり。
そんな二人をみた七海は突然、ふたりをタイに残してドイツに帰ると言い出す。
プーケットからバンコクに戻ったあかりと翼は、自転車でアユタヤを旅する。
1週間の有給休暇はあっという間に終わり、明日はあかりの帰国日。
日本でちゃんとやっていける自信がないと呟くあかりに対して、翼はこのまま旅を続けようと言い出す。
そんなの無理だよと言うあかりに対して、翼は「ゆっくりでいいから考えてみてよ、いつだって選択肢はある」
と告げる。
監督のコメント
電通過労自殺事件をきっかけに制作した本作は、カンボジア&タイで、役者&製作スタッフが実際に約1週間現地ロケ(空撮含む)を行っています。
監督の経歴
シンガーソングライター、作家、コンテンツクリエイター。
98年「見つめていたい」で日本コロムビアからデビュー。
電波少年放送作家トキワ荘(日本テレビ)第一期卒業生。
旅するミュージシャンとして、ギター片手に世界100ヶ国以上で路上ライブを実施。2006年より6年間欧州在住。
現在は企業向けの動画コンテンツ制作(パロアルトネットワークス、富士通、IIJ、リクルート等)を手がける。
スタッフ一覧
出演者 |
助監督:南木直樹
|