冬が燃えたら
if winter burned
浅沼直也
NAOYA ASANUMA
上映時間 :22.23min
制作年 : 2016
冬の終わり。
青髪の主人公は、母を車椅子に乗せて、北の最果て・網走を観光している。
髪を青く染めている理由は、認知症の母が、彼を息子だと認識する為。
二人は楽しげに旅を続けているようだが、不安定な母の病状に息子は疲弊し、時に暴力的になってしまう。
全面凍った網走湖の上を車椅子で仲良く2人歩くところから物語は始まり、網走監獄博物館、流氷船オーロラへと、
現在進行する出来事のみで描かれる物語は、悲しい予感をたたえながら終局へと進んでいく。
母の病状が悪化していくにつれて、主人公は、母を愛おしく抱きしめるのだった。
監督のコメント
網走が持つ絵のパワーを信じ、説明的な台詞などを一切排し、季節、ロケーション、
そして役者の吐息などを信じ、果たしてどこまで作品のメッセージを伝えることができるのかを
テーマに、物語を考えていきました。
北
の最果て・網走の景色も美しく、心に残る作品になっていると思います。
監督の経歴
1985年生まれ、長野県出身。
東放学園映画専門学校出身。東放学園学校校長賞。
『えすけーぷ、風呂む』が第3回ショートムービーフェスティバルと東放ビデオフェスティバルで
準グ ランプリを獲得。
脚本家・我妻正義氏に師事。
若干19歳で深夜ドラマにて脚本デビュー。
長編デビュー作『HeatBeat』では、ゆうばりファンタスティック映画祭2012正式出品、
第9回SKIP国際Dシネマ映画祭長編部門に正式ノミネート。
第6回田辺・弁慶映画祭で市民審査賞を受賞。
2013年にテア トル新宿、ユーロスペースほか全国で劇場公開された。
2013年、テレビ東京スペシャルドラマ『明日のマドレーヌ』の監督に抜擢され、好評を得る。
2013 年、文化庁委託事業若手映像作家育成プロジェクト( ndjc )に選出され、
「鉄馬と風」を完成させ、 同作は香港インディペンデント短編映画&ビデオアワードにて上映。
2014年、SKIPシティの若手作家制作の Go-allの一編にて短編映画『一円の神様』を制作。
スタッフ一覧
出演者 |
助監督:伊藤拓也
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