白黒ギツネと光の洞窟
B/W Foxes and the Cave of Light
藏原潔司
KIYOSHI KURAHARA
上映時間 ：15min
制作年 ： 2012
【受賞履歴】
●短編映画「太陽の石」の監督・藏原潔司による最新作短編映画。
●宮城・山元町と、福島・あぶくま洞の二カ所で５日間オール東北ロケを敢行。
●長編映画企画のパイロット版として、物語のプロローグを描いた本作は、北米最大規模の映画祭、モントリオール世界映画祭2012 フォーカス・オン・ワールドシネマ部門に選ばれる。
白と黒の世界。洞窟で掘り出された鉱石は色のついた光を発している。 盗賊によって洞窟の奥に囚われている白髪の少年・コハクの前に、義賊“黒ギツネ”を名乗る男・ミクロが現れる。“色”を発する鉱石を集めているミクロは、この白黒の世界で叶えたい“夢”があると言い放つ。 「よし決めた！ 今日からお前はオレの弟分だ」 両親を殺されて生きる希望を失っていたコハクは、ミクロに無理矢理に弟分にされ、共に洞窟の外を目指して走りだす。
監督のコメント
不思議なご縁があるもので、制作メンバーには本当に素晴らしい仲間達が集まりました。
いまや国内のミュージカル公演で人気若手俳優へと成長した和田琢磨さんが再び、私の作品に参加してミクロを演じてくれる事になり、（撮影後に知った事ですが）音楽を担当してくれた王健治さんもLA等で数々の受賞をしており、北落香奈子さんにおいては“白黒ギツネ”の撮影後に特殊メイクのLA大会で２位を獲得するなど、それぞれの分野で非常に活躍している仲間達がこの『白黒ギツネと光の洞窟』に集まってくれたんだなと改めて驚きました。
クルー皆の活躍と成長を見る度、とても嬉しく思いますし、この素晴らしい巡り合わせを心から楽しく思っています。
短い物語ですが、共に力を合わせて大きな一歩を踏み出せたと確信しています。今回、私は作品のクオリティを求めたと同時に、今後も一緒に映画を創っていけるチーム作りと、楽しい現場の雰囲気作りも心がけました。厳しい環境下での撮影を終えた後も、クルーやキャスト達が次もまた私と一緒に映画を創りたいと思ってくれる事が何よりの収穫であり、大切な財産だと考えています。
山元町とあぶくま洞での撮影に協力して下さった宮城・福島の方々、この映画の実現に賛同して支えて下さった多くの皆様に深く感謝申し上げます。
この物語がいずれ国内・海外・国籍・時代を問わず、多くの人に観てもらえる事を願い、私達は世界を見据えて更に前進していきます。
監督の経歴
1985年5月28日生まれ 福岡県出身。
東京フィルムセンター映画・俳優専門学校 卒業。
18歳の頃より8年間映写技師として働いてきた経験を持つ。
その間に映画製作を学び、21歳の時に製作を開始した短編映画『太陽の石』が、学内映画祭で“年間最優秀作品賞”など多数受賞し、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009短編部門にて“最優秀作品賞/川口市民賞”を受賞。実写で全編シルエットのみで描かれた斬新かつ幻想的な本作は、アカデミー賞の前哨戦であるロサンゼルス国際短編映画祭2009にノミネートされハリウッドで上映される他、ニューヨーク国際インディペンデント映画祭2009で“最優秀国際ファンタジー短編賞”を受賞するなど、国内・海外で高く評価されている。
京都・太秦の時代劇撮影所で開催された京都映画・映像企画市2010~2012に3年連続で招待され、世界に向けた長編映画企画を発表してきた。そして2010年に発表した企画のパイロット版として独自に製作した短編映画『白黒ギツネと光の洞窟』は、モントリオール世界映画祭2012にて日本から唯一の短編映画として、フォーカス・オン・ワールドシネマ部門に選ばれて上映される。
現在、自身最初の長編映画製作に向けて活動中。
スタッフ一覧
原作・脚本・編集・製作・監督：藏原潔司 |
= 制 作 = |
藏原潔司監督の作品一覧
| 作品名 | 監督名 | 上映時間 | 制作年 | 字幕 | |
| DREAM PHOTO | 藏原潔司 | 2min | 2010 | ||
| 太陽の石 | 藏原潔司 | 13min | 2008 | ||
| 白黒ギツネと光の洞窟 | 藏原潔司 | 15min | 2012 |
